Drink Me & Eat Me Online(Winter, 2010)

これは日本ルイス・キャロル協会のニューズレターThe Looking-Glass Letterを補完するために設けられたページで、会員以外には非公開です。

この号はニューズレターNo.106発行当時に掲載されたものではなく、ニューズレターの記載をもとに2022年9月に新たに作成されたものです。

【書籍・雑誌・DVD Books, Magazines & DVD】

■ 高山宏『アリスに驚け(仮)』(青土社、2,940円、2010年2月下旬刊)
『アリス狩り』の著者が新たにキャロルを論じた新著。

■『週刊ディズニー・ドリーム・ファイル』27号(デアゴスティーニ、580円)「データ・コレクション」のコーナーで、『ふしぎの国のアリス』が1974年のアメリカでの再映以前に16mmフィルムでの貸し出しがあったと書かれている。1973年の対談で小野耕生がアメリカでの上映について話している理由がこれではっきりした。
(木下信一)

■『図説 翻訳文学総合事典 第5巻 日本における翻訳文学(研究編)』(編著者:川戸道昭・榊原貴教、大空社・ナダ出版センター、全5巻セット126,000円)
この事典の『キャロルと翻訳の問題』を当協会会長の安井泉さんが執筆している。他に『ガリヴァー旅行記』(千森幹子)、『ピーター・パン』(水間千恵)、『マザーグース』(藤野紀男)などの研究が収載されている。

■ 川端裕人『算数宇宙の冒険』(実業之日本社、1,575円)
アリスにオマージュをささげた算数小説。副題は「アリスメトリック」。

■ R. C. Evarts, Alice's Adventures in Cambridge (The History Press, 2008, $14.99)
1913年刊のパロディの復刊で、Harvard Lampoonによるforewordが付いている。挿絵はE. L. Baronによるテニエルのパロディ。

■ DVD『Life of Lewis Carroll』(Arts Magic、75分)
キャロルの生涯と『アリス』誕生について、要領よくまとめている。特にリデル家と疎遠になった1863年6月については、近年発見されたメモを紹介しており、少女のヌード写真についても、ヴィクトリア朝の「無垢」との関連で述べられている。アマゾンではリージョン1と記載されているが、日本のDVDプレイヤーで視聴可能。
(和泉佑佳・木下信一)

■ コミック『アリス・イン・ワンダーランド』(阿部潤)が雑誌『TOKYO1週間』と『KANSAI1週間』で12/15号から連載開始。2010年4月17日の映画公開に先駆けたコミック化。

【催し Events】

■ 映画『アリス・イン・ワンダーランド』の世界展
19歳になったアリスの新たな冒険を描いたティム・バートン監督『アリス・イン・ワンダーランド』の作品世界を一足先に体験できる展示企画が日本テレビ2階ホールにて12月23日〜1月11日に開催された。

【アート Arts】

■「アリス百花幻想」展が銀座スパンアートギャラリーで11月24日〜12月5日に開催された。2007年の「アリス幻想」に続いて2回目のアリス・テーマ展。宇野亜喜良ら68人が出品。
(矢澤康子・大国英子)
http://www.span-art.co.jp/fset_ex/fs_ex_b091124.html

■ [ 不思議の国のアリス ] テーマ展Ver.1が12月4日〜8日(Gallery S.c.o.t.t)と12月22日〜26日(銀座幸伸ギャラリー)、開催されました。40人の作家が出品。私もcoco.として参加しました。
(矢澤康子)
http://scottn.blog75.fc2.com/blog-entry-235.html

■「幻惑の東欧絵本ドゥシャン・カーライの超絶絵本とブラチスラヴァの作家たち」展が板橋区立美術館で11月21日〜1月11日に開催された。ドゥシャン・カーライの『不思議の国のアリス』の原画など約300点が展示された。
http://www.itabashiartmuseum.jp/art/

■「山本容子〜時を超える少女たち」展が伊勢丹新宿店美術ギャラリーにて、11月25日~12月1日に開催。
(大国英子)
http://www.lucasmuseum.net/information/index.php?itemid=376

■「こんにちは! マトリョーシカ'09」展が南青山のピンポイントギャラリーで12月14日〜25日に開催された。白木のマトリョーシカに21人の作家が絵付けしたものを展示・販売。Mischmaschの表紙・カットでおなじみのひらいたかこさんも出品。
http://www.pinpointgallery.com/mato09.html

■ 写真作品『Alice in WaterLand』
水中撮影による幻想的な作品を製作しているロシアのアーティストElena Kalis がアリスを撮っています! 54枚ありますが、中でも私が気に入っているのは#23、#25、#27、#52の4枚。
(和泉佑佳)
http://www.elenakalisphoto.com/
http://elenakalis.carbonmade.com/projects/2289942

【公演 Performances】

■ 朗読劇『地下の国のアリス』がパラボリカ・ビスにて再演。今回は前編・後編の2日に分けた完全版で、10月24日・25日と11月7日・8日の2回上演。使用テキストは安井泉訳『地下の国のアリス』(新書館)。
http://www.yaso-peyotl.com/archives/2009/10/8.html

【ショップ Shops】

■ 大阪の雑貨屋アランデル(No.101参照)で国内外のアリス・グッズを集めたイベント【Arundel in Wonderland ChapterU】を11月1日〜26日に開催。私も『水中庭園』のcoco.として参加。
(矢澤康子)

■ 不思議の国のアリス・コンセプトのブッフェ「スイーツパラダイス」が東京ドームシティのミーツポートに11月29日オープン。1,480円でスイーツ食べ放題。
(木下信一・和泉佑佳)
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20091128-00000009-tkwalk-ent

■ 表参道と池袋の東京メトロ系商業施設エチカのイメージ・キャラクターEchikaちゃんは『不思議の国のアリス』の白兎がモチーフ。
(木下信一)
http://www.tokyometro.jp/echika/concept/

■沢渡朔『完全版アリス全2巻j](河出書房新社、予価13,440円、2010年2月下旬)
『少女アリス』『海からきた少女』の写真集がセットで復刊する。

[TOPへ]