Drink Me & Eat Me Online(Spring, 2017)

これは日本ルイス・キャロル協会のニューズレターThe Looking-Glass Letterを補完するために設けられたページで、会員以外には非公開です。

【会員のニュース】Member’s Activity

■『不思議の国のアリス カルーセル・ブック メリーゴーランド型しかけえほん』(グラフィック社、3,024円)ルイス・キャロル原作、ジョン・テニエル絵、楠本君恵訳。テニエルのカラーイラストによる6場面がメリーゴーランドのように360度開き、ページの中で立体的に4層に重ねられているしかけ絵本。
https://www.amazon.co.jp/dp/4766129466/
(門馬義幸)

【書籍・雑誌】Books and Magazine

■『ふしぎの国のアリス(ポプラ世界名作童話)』(ポプラ社、1,080円)。L.キャロル作、石崎洋司文、千野えなが絵。
https://www.amazon.co.jp/dp/4591151778/
(門馬義幸)

■寺嶋さなえ『発見!不思議の国のアリス:鉄とガラスのヴィクトリア時代』(彩流社、2,052円)。『不思議の国のアリス』の物語とイラストをたどって見えてくるヴィクトリア時代の文化を解説。5月23日発売予定。
https://www.amazon.co.jp/dp/4779123097/
(木下信一)

■雑誌『大学への数学』2017年3月号(東京出版、1,234円)に掲載されたエッセイ「不思議の国の数学・論理学遊び/柳瀬尚紀訳で読むルイス・キャロルの数学」で吉永良正氏が、昨年7月30日に他界された柳瀬尚紀さんの訳書『不思議の国の論理学』と『枕頭問題集』からいくつかの問題を紹介しています。
https://www.amazon.co.jp/dp/B01MT1564I/

■村上春樹『騎士団長殺し:第1部 顕れるイデア編』(新潮社、1,944円)の第23章「みんなほんとにこの世界にいるんだよ」の中で『不思議の国のアリス』が言及されます。主人公が13歳で妹が10歳の時、叔父を訪ねて山梨にいき、兄妹二人で富士の風穴を訪れ、その中で小さな横穴に妹が気づき、「アリスの穴みたいじゃない?」と言って、その横穴に妹だけ入って行きます。なかなか戻ってこない妹を兄は心配します。やっと戻ってきた妹は兄に、「知ってる? アリスって本当にいるんだよ。三月うさぎもチェシャ猫も……」と話します。その2年後に心臓が悪かった妹は死んでしまいます。大人になった主人公は、この時のことを思い出し、本当は妹はこの穴に入った時に死んでしまっていたのかもしれない、と考えます。
(夏目康子)

【映像】Visual Media

■地上デジタル放送の放送大学「Walking with Writers」第13回、第14回(12月24日、1月7日)でルイス・キャロルが取り上げられた。講師はステュウット・ヴァーナム-アットキン氏(ナレーター・役者・作家)と井口篤氏(慶應義塾大学准教授)。
〔第13回〕「All on a Summer Day:Charles Dodgson Goes Boating in Oxford」ルイス・キャロルが同僚の娘である少女をモデルに『不思議の国のアリス』を書いた背景に触れながら、キャロルの優れた言語感覚や風刺・ユーモアについて概観。
〔第14回〕「They Sailed Away:Voyages with the Masters of Nonsense」とくに「ナンセンス詩」に焦点を当て、キャロルの『スナーク狩り』のほか、エドワード・リアの『ふくろうくんとこねこちゃん』も解説。
http://www.ouj.ac.jp/hp/kamoku/H28/kyouyou/C/kiban_gaikokugo/1420011.html
(佐藤正明)

■東川篤哉原作のミステリー「探偵少女アリサの事件簿」がテレビ朝日系で1月28日に放送された。連続事件に遭遇した有紗(本田望結)は事件が『不思議の国のアリス』になぞらえて実行されていることに気づく。
https://www.amazon.co.jp/dp/B06W9J2M81/
(門馬義幸)

■英国Marks & Spencerの2013年クリスマス・テレビCMがYouTubeにアップロードされている。『不思議の国のアリス』と『オズの魔法使い』のシーンをなぞっている。
https://m.youtube.com/watch?v=Rh0OyBDB0Qw
(門馬義幸、Michael Hearn)

■広島県竹原市の観光CM動画がアリスです。Alice's Adventures in Takehaland。白うさぎを追いかけたアリスが竹原市の魅力に接するというものです。
https://www.youtube.com/watch?v=z1eQ4Grz2RQ
(木下信一)

【公演】Performances

■小野寺修二カンパニーデラシネラの6月公演『ふしぎの国のアリス』は大人もこどもも一緒に楽しめるダンス公演。6月3・4・9・10・11日に新国立劇場にて。
http://www.nntt.jac.go.jp/dance/performance/151224_007948.html
(戸苅康子)

■びわ湖ホール声楽アンサンブル第63回定期公演、木下牧子作曲、オペラ『不思議の国のアリス』が3月25日、滋賀県立芸術劇場びわ湖ホールで開催された。このオペラは2003年初演で、東京や札幌で度々演じられている。
https://www.biwako-hall.or.jp/performance/2016/02/04/63-2.html

【催し】Events

■アリスの作品で有名なSHU氏の版画展「SHU全版画展〜SHUの描くファンタジー物語〜」が銀座かねまつホールで1月7日〜9日開催された。
http://art-eventcollection.info/shu2017/
(門馬義幸)

■ピンポイント・ギャラリー(港区南青山5-10-1 二葉ビルB1F)にて「復刻名画Pinpointキネマトグラフ」展が2月20日(月)〜3月11日(土)に開催された。アーチストが「古今東西を問わず、お気に入りの映画をテーマに描いた」作品が展示されています。誰のどんな作品が見られるのか? 『アリス』のイラストを描いた宇野亜喜良、ひらいたかこの他、スズキコージ、こみねゆら、ふくだじゅんこ…ら総勢100名が参加している。
(高屋一成)

■オックスフォードで2月8日にキャロル関係のオークション「The Oxford Authors Sale」がありました。下記サイトのカタログを見ているだけで楽しくなります。
http://www.mallams.co.uk/product-category/08-02-17-oxford-authors-sale/
(門馬義幸)

■軽井沢・絵本の森美術館で「ふしぎの国のアリス展」が開催中。会期は、前期が3/1〜6/19、後期が6/21〜10/2。さまざまな画家たちによるアリスの絵を展示。
http://museen.org/ehon/exhibition/

■滋賀県立近代美術館にて「絵本はここから始まった―ウォルター・クレインの本の仕事」展が2月4日(土)〜3月26日(日)に行われた。
クレイン、コルデコット、グリーナウェイといえば、ビクトリア朝の絵本作家の御三家です。その筆頭のクレインが版画師エバンズと出会って、安価だけれども芸術的な子ども向けの絵本「トイブック」を出版し始めたのは、奇しくも『アリス』が出版されたのと同じ 1865 年でした。ビクトリア朝の様々な絵師の作品を見ていると、テニエルの特色が浮かび上がってきます。また、現代のプリンターで大量に印刷された複製品と、1 枚につき 10 回も重ね刷りされた本物との発色の違いもよく分かります。さらに、小口木版と銅板、石版の刷りあがったラインの感じの違いも、多くの作品を見ていると分かってきます。海外でも開かれたことのない、非常に貴重な展示だそうです。この展示の後、ここの美術館はしばらく休館に入ります。また、この展示は千葉県でも行われるそうですので、関東の方、乞うご期待!
http://www.shiga-kinbi.jp/?p=19759
(高屋一成)

【その他】Others

■イオンが「Let's start Easter Party プレゼントキャンペーン」を3/17-4/16に実施しています。公式ページとCMでは、きゃりーぱみゅぱみゅを主人公にした、アリスの「気違いお茶会」風の映像です。
https://www.youtube.com/watch?v=AJYVxzpXunk
(木下信一)

■韓国のコスメブランド BEYOND で、アリスのコラボコスメが発売中。韓国の自然派コスメブランドらしく、クッションファンでやチークなど種類豊富です。
※公式サイトが見つからなかったので、URL の掲載を控えています。気になる方は、「Beyond コスメ アリス」で検索してみてください!
(鳥集あすか)

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