Drink Me & Eat Me Online(Summer, 2017)

これは日本ルイス・キャロル協会のニューズレターThe Looking-Glass Letterを補完するために設けられたページで、会員以外には非公開です。

【会員のニュース】Members' Activities

■下笠徳次さんが5月に2冊の本を上梓されました。
『実況中継:近代英語の精華『不思議の国のアリス』を英々辞典PODとLDOCEで精読していく!』―A Close Reading of Alice’s Adventures in Wonderland by the use of Pocket Oxford Dictionary and Longman’s Dictionary of Contemporary English―(2,000円+税)、
『実況中継:近代英語の精華『鏡の国のアリス』を英々辞典PODとLDOCEで精読していく!』―A Close Reading of Through the Looking-Glass by the use of Pocket Oxford Dictionary and Longman’s Dictionary of Contemporary English―(2,500円+税)いずれも印刷は株式会社 山口農協印刷(平成29(2017)年5月4日発行)。
POD(Pocket Oxford Dictionary)は「ポケット」の名の通り小さいけれども、いろいろな情報を凝縮して掲載しています。記述には品格すら感じる、オックスフォード系の最小の辞書です。LDOCE(Longman Dictionary of Contemporary English)はたった2000語あまりの基本語彙を用いて全ての語彙を定義した、ノンネイティブにも優しい画期的な辞書です。下笠さんの新刊は、この英々辞典に依拠しながら2冊のアリスの本質に迫ろうとするものです。
本の問い合わせ先
〒753-0082 山口市水の上町 6ー24 下笠徳次
Tel & Fax: 083-923-0214
e-mail: keighley@c-able.ne.jp(下笠徳次)
(高屋一成、安井 泉)

■洋画家の半那裕子さんが、東京都美術館で5月27日〜6月4日開催の「女流画家協会展」に出展した。大きくなったアリスが白兎の家の外でティーカップを持ってくつろいでいる「Tea Cup」という作品。
半那裕子さんは、六本木の国立新美術館で10月18日〜30日に開催される「第85回独立展」にも出展する。
(佐藤正明)

■coco.こと矢澤康子さんの活動10周年記念展「ここ展7」が東京・茗荷谷の「ガレリアカフェ ユウ」で6月1日〜30日に開催された。会期中2日間のcoco.在展イベントとして「あなたのアリスお描きします」と「オリジナルGoodsオーダー会」も行われた。
http://yaplog.jp/coco_0609/
(佐藤正明)

■安井泉訳注「対訳・注解『不思議の国のアリス』」(研究社、3,780円)が7月に刊行されました。『アリス』の英語を、日本語訳を参照しながら読み進めることができる。原書の全文と全42枚の挿絵を掲載。原文の魅力を伝える読みやすい新訳に、読解には欠かせない背景知識を説明した注釈を添え、作品の細部まで理解できるつくりとなっている。
安井さんのコメント「月例会などで『不思議の国のアリス』の翻訳に取り組んでいるとたびたびお知らせいたしましたが、 相当の紆余曲折のすえ、翻訳だけではどうしても伝えきることができないと思い始め、対訳・注解という形にたどり着きました。」
http://webshop.kenkyusha.co.jp/book/978-4-327-45279-7.html
https://www.amazon.co.jp/gp/product/4327452793/
(木下信一)

【書籍・CD】Books and CDs

■リンダ・リウカス『ルビィのぼうけん コンピューターの国のルビィ』(鳥井雪訳、翔泳社、1,944円)。絵本による子供のためのコンピューター入門。
https://www.amazon.co.jp/dp/4798138770/
(木下信一)

■『不思議の国のアリス (<CD>)』、『鏡の国のアリス (<CD>)』(山形浩生訳、パンローリング、各1,296円)。声優が演じる聴く絵本。
https://www.amazon.co.jp/dp/4775984454/
https://www.amazon.co.jp/dp/4775984470/
(木下信一)

■ボンテンペッリ 『鏡の前のチェス盤』(橋本勝雄訳、光文社古典新訳文庫、821円)。10歳の男の子が罰で閉じ込められた部屋で、古い鏡に映ったチェスの駒に誘われる。不思議な「向こうの世界」に入り込むと、そこには祖母や泥棒、若い男女らがいて…。20世紀イタリアの異世界幻想譚。
https://www.amazon.co.jp/dp/4334753574/
(木下信一)

■ルース・グッドマン『ヴィクトリア朝英国人の日常生活:貴族から労働者階級まで 上・下』(小林由果訳、原書房、各2,160円)。貴族もメイドも、子供も大人も、目覚めから就寝までどのように暮らしていたのか。文献、広告、日記など膨大な資料を読み込み、当時の品物を著者が実際に使用してほんとうのヴィクトリア朝英国の暮らしかたを描き出す。
https://www.amazon.co.jp/dp/4562054247/
(木下信一)

【公演】Performance

■「KAATキッズ・プログラム2017『不思議の国のアリス』」は「こどもとおとなを観客対象とした、その時代の鏡となるような先鋭的で豊かなパフォーマンス作品」を作ることをめざす神奈川芸術劇場(KAAT)の新作キッズ・プログラム。公演は7月22日〜8月6日。演出・振付・美術はNHK「からだであそぼ」の出演などで子どもたちにも人気のダンサー・振付家の森山開次。
http://www.kaat.jp/d/alice_kaat
(門馬義幸)

【催し】Events

■アリス展「Alice 2017」が東京・六本木の ストライプハウスビル1F・B1の六本木ストライプスペースで7月15日〜23日に開催された。金子國義、沢渡朔、清水真理、Trevor Brown等のさまざまな作家が表現するアリス世界が展示された。
http://www.span-art.co.jp/exhibition_other/201707alice.html
(門馬義幸)

■「アリスの国の不思議なお料理会」が今年も7月5日に東京・茗荷谷の「ガレリアカフェ ユウ」で開かれました。ジョン・フィッシャーの『アリスの国の不思議なお料理』のレシピから、今年のメニューは「ハの字のハムサンド」、「羊の脚のロースト」、「手品風プディング」の3品。
http://cafe.u-u.cc/
(佐藤正明)

■前号でもご紹介しましたが、軽井沢・絵本の森美術館で「ふしぎの国のアリス展」が開催中です。6/21より後期展が開催されています。前期とはがらりと変わった様子のようです。10/2までなので、夏休みのご旅行にいかがでしょうか!
http://museen.org/ehon/exhibition/

【その他】Others

■NHKで1999年に放送されたアニメ「カードキャプターさくら」の第55話「さくらと不思議の国のさくら」がNHK BSプレミアムで6月11日にデジタルリマスター版で再放送された。主人公さくらが『不思議の国のアリス』の本の中へと吸い込まれてしまうエピソード。
http://www6.nhk.or.jp/anime/program/detail.html?i=sakura
(佐藤正明)

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