これは日本ルイス・キャロル協会のニューズレターThe Looking-Glass Letterを補完するために設けられたページで、会員以外には非公開です。
今回は投稿記事が多かったため、一部はニューズレターに掲載できませんでした、
■不思議の国のアリスとことば遊びの世界展(3/12〜6/8)
千葉の船橋市西図書館で、ルイス・キャロル生誕190年を記念して、船橋市図書館児童資料室等に所蔵の貴重なアリス関連本に加え、『不思議の国のアリス』(1886年版)や挿絵パネルなどを展示します。キャロルのことば遊びの世界をお楽しみください! 開催日時・休館日などは図書館ホームページを参照してください。。
(安井泉)
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■ムック『ピーターラビットと絵本の世界』に夏目康子さんが寄稿
時空旅人別冊『ピーターラビットと絵本の世界』(三栄書房、1,200円)が3月23日に発売された。協会会員の夏目康子さんがこれに「マザーグースのチャップブックと絵本たち――300年の歴史をふりかえって」を寄稿した。18世紀から現代の絵本までマザーグース集についてたどり、特にチャップブックについて写真付きで説明している。マザーグースは、「ハンプティ・ダンプティ」や、『アリス』に登場する「きらきら星」の替え歌などを紹介している。
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■「文芸翻訳における機械翻訳と人間による翻訳について考える」セミナー ―『アリス』やマザーグースの翻訳はどうなるか―
『アリス』とマザーグースの機械翻訳と人間による翻訳について考えるセミナーが、3月11日にオンラインで開催された(バベルユニバーシティ主催・日本翻訳協会後援)。講師は協会会員の夏目康子さんです。受講料2,100円(学生1,600円)。
内容:『不思議の国のアリス』とマザーグースを、人間による翻訳と機械翻訳したもので比較し、どのような点が機械翻訳の弱点になるのかを考えます。その弱みが人間の強みになるからです。AIを使った機械翻訳には、無料のものでも、Google, Microsoft Bing, DeepL, Grammarly, Excite翻訳などがありますが、
定型翻訳、ビジネス英語、説明文などでは活躍するものの、まだまだ文学作品での翻訳は難しいと言えます。これからのAI時代において、人間がどのように機械翻訳に向きあったら良いのか、そしてまた、どのように機械翻訳を活用できるかについて考えます。
セミナー詳細
■鉛筆派展20記念展に大国孝正さんが出展
会員の大国孝正さんが、コート・ギャラリー国立(国立市)で1月6日〜11日に開催された「鉛筆派展20記念展」に鉛筆画作品2点を出展した。『鏡の国のアリス』をモチーフにした「名無しの森にて」と『スナーク狩り』をモチーフにした「未知への旅程」。
(門馬義幸)
■Byron W. Sewell著 Famous Carrollians I Have Known
海外会員のByron W. Sewellさんが、Famous Carrollians I Have Known をBoojum Run Press (Tampa FL, 2021) から出版されました。限定25部です。故Martin Gardner氏を含む26名ものキャロリアンについて語っています。日本人では楠本君恵さんと門馬義幸が紹介されています。Byronさんのご職業はchemical engineerでしたが、キャロルに関しては書誌研究家、作家、挿絵画家、そして世界有数のコレクターです。コレクションは奥様のVictoriaさんと収集されました。『ミッシュマッシュ』にも「Makuhari Sunâku」(No. 10, 2008年)などを寄稿され、楠本さんが翻訳されました。
(門馬義幸)
■萩原朔太郎は長女に『不思議の国のアリス』を語って聞かせた
日本経済新聞(2021年11月20日朝刊)p.29に掲載の梯久美子のコラム「この父ありて 作家萩原葉子A」で、詩人・萩原朔太郎について以下のように記述している。
「朔太郎は小学3年だった葉子に、寝る前に「不思議の国のアリス」を語って聞かせたり、「ワルツだよ」と言って、手を取って踊りを教えてくれたりすることもあった。」
(門馬義幸)
【参考】(ウィキペディア「萩原朔太郎」より引用)
娘達が小さい頃、よく寝る前に童話を話して聞かせていた。中でも不思議の国のアリスは朔太郎が子供の頃から好きだったこともあり繰り返し聞かせたという。アリスの映画(※)が上映されたときには娘達に「映画に行こう」と誘ったという。
※[編集注]1934年(昭和9年)に公開された、シャーロット・ヘンリー、ゲイリー・クーパー、ケーリー・グラント主演のパラマウント映画『不思議の国のアリス』と思われる。
(再掲)
■クリス・リデル画『不思議の国のアリス』の翻訳
ニューズレターNo.154(Winter, 2022)で紹介したクリス・リデル画のAlice's Adventures in Wonderlandの翻訳が出版された。『不思議の国のアリス』(長友恵子訳、文化出版局、4,400円)。
(佐藤正明)
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■『創約 とある魔術の禁書目録(5)』
12/10に発売された鎌池和馬/イラスト はいむらきよたか『創約 とある魔術の禁書目録(5)』(KADOKAWA、825円)にアリスが登場。「冬休み、年末の学園都市。ある朝、上条当麻が目を覚ますと何故か同じ毛布にアリスという謎の金髪少女が!?」
(門馬義幸)
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■『不思議な心理学』
古いですが、アリス関係の情報です。斎木深『不思議な心理学―ホントの嘘と嘘のホント』(ワニ文庫、1984年)から、p.186 幻想世界への冒険。紙に書かれた迷路を指で辿って行った後、図のようにその迷路を鏡に映して、鏡だけを見ながら同様に指で辿ろうとするとかなり難しいということが書かれています。また、バリエーションとして鏡を見ながら、自分の名前などの文字を書こうとしてもうまく書けません。
(以下、p.191より抜粋)
さんざん鏡に向かって、迷路をやったり書いたりしたあとで、こんどはふつうに、紙の上に字をゆっくり書いてみよう。エンピツがつい反対方向に走りだしそうになり、なんとなく重たい感じの奇妙な感覚を味わうことができるだろう。アリスが、不思議の国からふつうの国に戻った時にも、きっと味わったであろう感覚である。
(栗田研)
■新国際劇場バレエ団『不思議の国のアリス』上演(6/3〜12)
新国立劇場バレエ団によるバレエ『不思議の国のアリス』(振付:クリストファー・ウィールドン)が再演される。
この作品は2011年3月に英国ロイヤル・バレエで初演された(2012年6月にNHK BSプレミアムで放送)。2013年7月には来日した英国ロイヤル・バレエに日本人キャストも加わって、東京文化会館で上演された。2018年11月には新国立劇場バレエ団による上演が実現した。2020年6月に再演を予定していたが、新型コロナウイルスの影響で公演中止になった。そして今回、2022年6月3日〜12日の上演が決定した。6月18日・19日には高崎芸術劇場(群馬県)でも上演される。
料金:S席16,500円、A席13,200円、B席8,800円、C席6,600円、D席4,400円(高崎芸術劇場は料金が異なる)。
(門馬義幸)
新国際劇場へリンク
■小野寺修二 カンパニーデラシネラ『ふしぎの国のアリス』上演
小野寺修二 カンパニーデラシネラのダンス作品『ふしぎの国のアリス』が新国立劇場小劇場(渋谷区)にて3月18日〜21日に上演された。マイムの動きを基礎にした演出で、シニカルな笑いを交えたストーリーを展開しながら、シンプルな舞台装置とダンサーの身体によって空間を動かし想像力を刺激していく、大人も子どもも一緒に楽しめるダンス作品の再演です。
(門馬義幸)
デラシネラのサイトにリンク
■特別展アリス―へんてこりん、へんてこりんな世界― (東京・大阪)
ロンドンのヴィクトリア・アンド・アルバート博物館で2021年12月まで開催されていたアリス展Alice: Curiouser and Curiouserが日本でも開催される。
【東京会場】森アーツセンターギャラリー[六本木ヒルズ森タワー52F](2022/07/16〜10/10)
【大阪会場】あべのハルカス美術館(2022/12/10〜2023/03/05)
(過去の関連記事:ニューズレターDrink Me & Eat me No.151, p.6、No.152, p.6)
公式サイトへリンク
■ABAJ国際稀覯本フェア2022にテニエルのアリス木版画が出品
日本古書籍商協会(ABAJ)主催の「ABAJ国際稀覯本フェア 2022」が3/18〜20の3日間、有楽町の東京交通会館で開催された。下記サイトにカタログPDFが掲載されているが、そのブース16「崇文荘書店」の5枚目(p.154)に以下が掲載されている。55万円。
(英)テニエル画 ルイス・キャロル著 「元版からの木口木版画92枚 不思議の国のアリス 鏡の国のアリス」
マクミラン社刊 1988年 2巻及解説付 限定200部 台紙付木版画92枚揃 函入。
(門馬義幸)
ABAJ 国際稀覯本フェア 2022にリンク
■アリスの国の不思議なお料理会!
ジョン・フィッシャー作『アリスの国の不思議なお料理』(開高道子訳)」のレシピを実際に創って、みんなで味わうお料理会「アリスの国の不思議なお料理会」が2年ぶりにGalleria Caffe U_U(ガレリア カフェ ユー )(文京区大塚)にて2021年12月23日に開催されました。 2021年は『鏡の国のアリス』が出版されて150周年の記念の年ですので、再現レシピも「鏡の国」にかかわるものばかりでした。レシピは、ミンスパイ、羊の脚のロースト、特性かた焼きビスケットの3品です。
さらに今回は「12星座のハーブティ」付きでした。この「12星座のハーブティ」はcoco.さんこと矢澤康子さんとGalleria Caffe U_Uさんとのコラボレーション企画です。coco.さんの「12星座のアリス」原画12点も展示されていました。(再掲)
(門馬義幸)
U_U 's blogへリンク
■アリスのデザートブッフェ(4/9〜5/7)
横浜みなとみらい・桜木町の結婚式場〈伊勢山ヒルズ〉で、4月9日(土)・23日(土)・30日(土)、5月7日(土)の4日間、ビビットカラー苺&チョコスイーツで“アリスの世界”を表現した「アリスのデザートブッフェ」が開催される。
(門馬義幸)
伊勢山ヒルズへリンク
■アリス・イン・ストロベリーランド
いちごをふんだんに使用したスイーツブッフェ「アリス・イン・ストロベリーランド」が、2022年1月から3月の特定日に、〈横浜アートグレイス ポートサイドヴィラ〉と〈大宮 アートグレイス ウエディングシャトー〉の2店舗で開催された。
(栗田研)
■新宿小田急百貨店で「初夏の英国展」開催(4/27〜5/9)
新宿小田急百貨店で「初夏の英国展」が開催されています。不思議の国のアリスの品も販売されています。併せて「ディズニー アートコレクション」も開催されており、アリスの作品も出展されています。久々の英国展イベントです。新宿小田急百貨店の本店建物は今秋で閉館するので、小田急百貨店での英国展開催は最後になります。
(竹田洋子)
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■妖精画の中の妖精の数を数えたルイス・キャロル
YouTube配信の「山田五郎オトナの教養講座」の【妖精を描く殺人画家!?リチャード・ダッドとは?】の回で、13分50秒頃に、絵の中の妖精の数を数えたというキャロルの話が出てきます。
(栗田研)
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■ヒグチユウコ描き下ろしの『ふしぎの国のアリス』グッズ発売
人気イラストレーターのヒグチユウコさん描き下ろしの『ふしぎの国のアリス』グッズがディズニーストアで2021年12月10日より順次発売になっている。(再掲)
(門馬義幸)
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■「読売新聞」2022年額絵シリーズにアリス
読売新聞を購読していれば、無料で「読売新聞2022年 額絵シリーズ ディズニーキャラクターアートコレクション 全24枚」を申しこむことができます。
その中の1点がパステルアートコレクション「ふしぎの国のアリス」です。
(門馬義幸)