Drink Me & Eat Me Online(Summer, 2022)

これは日本ルイス・キャロル協会のニューズレターThe Looking-Glass Letterを補完するために設けられたページで、会員以外には非公開です。
ニューズレター発行に間に合わなかった記事は、追加したことが分かるようにをつけています。

【会員のニュース】Members' Activities

The Snarkologistに木場田由利子さんの論考掲載
木場田由利子さんの"The Hunting of the 42"がThe Snarkologist(Vol. 1 Fir 3 April 2022)に掲載されました。以前、協会のMischmaschに投稿された論考を元に新たに加筆・執筆されました。木場田さんは次のように紹介されています。

The Snarkologistの編集者はDayna Nuhn Lonzinskiさんです。デザインはMichael Lozinskiさんが担当され、編集委員としてMark and Catherine Richardsさんご夫婦も加わっています。年に2回、カナダで発行されています。興味のある方はDaynaさんにご連絡ください(editor@snarkology.net)。
(門馬義幸)

■朝日カルチャーセンター「アリスの中の歌、歌の中のアリス」の講座を三村明さんが担当
朝日カルチャーセンター立川教室で8月20日(土)に開催される講座「アリスの中の歌、歌の中のアリス」を会員の三村明さんが担当します。Zoomウェビナーを使用した、教室でもオンラインでも受講できるハイブリッド講座です(講師は教室)。受講料は、会員 3,333円 一般 4,433円。他に設備費165円。
朝日カルチャーセンターへリンク

■国際シンポジウム「20世紀の和紙 寿岳文章 人と仕事」で中島俊郎さんが講演
2021年10月16日に開催された標記オンライン国際シンポジウムの全貌が、オンデマンド配信されています。シンポジウムに中島俊郎さんが出演され、「寿岳文章の生涯と和紙研究」の報告をしました。YouTubeで視聴できます。
(高屋一成)
YouTubeにリンク

■『芥川龍之介選 英米怪異・幻想譚』に「アリス物語(抄)」収載
会員の澤西祐典さんが柴田元幸さんと編訳している『芥川龍之介選 英米怪異・幻想譚』(岩波書店、2,860円)に芥川龍之介・菊池寛共訳の『アリス物語』から第1章・第2章が採録されている。
(佐藤正明)
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朝日新聞 7/27(水)朝刊に西村光雄さんの投稿が掲載
朝日新聞 朝刊の「声」のページ(p.12)で「私の自由研究」をテーマに募集した原稿の中から、「古典文学に分け入り『植物採集』」と題する西村光雄さんの投稿が採用されました。「風土記」「続日本紀」などの古典文学に登場する植物や、「不思議の国のアリス」などのキャロルの著作に現れる生き物を「採集」してまとめていることを紹介しています。
(下笠徳次)

吉本和弘さんが『美しき汚れの記号論』を電子出版
吉本和弘さんが2015年に出版した『美しき汚れ:アーサー・マンビーとヴィクトリア朝期女性労働者の表象』(春風社)を、『美しき汚れの記号論:アーサー・マンビーとヴィクトリア朝期女性労働者の写真』(22世紀アート)と改題してKindle版電子書籍で出版した。
弁護士であり詩人のアーサー・マンビーと、最下層の雑役女中ハナ・カルウィック。19世紀後半のロンドンを舞台に、この二人の階級を超えた愛にスポットをあてながら、最新技術であった写真が当時の人々に与えた影響や社会の底辺を支えた労働者階級の実態、そしてヴィクトリア朝文化の精神性を、二人の愛の行方と共に労働や階級、ジェンダーという視点から考察した作品。
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【出版物】New Books and Old Books

Alice in Wonderland (Disney Animated Classics)の翻訳
ニューズレターNo.154(Winter, 2022)で紹介した、ディズニーのアニメ製作時にディズニー・スタジオのアーティストが描いた原画、スケッチ、コンセプトアートなどを用い絵本が翻訳された。『ふしぎの国のアリス (ディズニーデラックス絵本 2)』(サリー・モーガン、入間眞訳、竹書房、2,310円)。
(佐藤正明)
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■川端裕人『ドードーをめぐる堂々めぐり』
ニューズレターNo.150(Winter, 2021)のDrink me & Eat me欄で、岩波書店のPR誌『図書』に載った川端裕人さんの「ドードーはどこへ行った?」を門馬義幸さんが紹介しているが、その川端裕人さんの著書『ドードーをめぐる堂々めぐり――正保四年に消えた絶滅鳥を追って』(岩波書店、2,970円)が出版された。
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■谷本雄治『ちいさな虫のおくりもの〜アリスの心とファーブルの目〜』(文研出版、1,540円)
「アリスが不思議の国に行けたのは、日ごろから何にでも関心を持ち、不思議に思う気持ちがあったからだと思います。[中略] だから、アリスのような好奇心はとても大切だと思います」(本文119ページ)。
「プチ生物研究家の谷本雄治さん。新刊『小さな虫のおくりもの』にも虫愛があふれる。「アリスの心とファーブルの目」という副題が示すように、好奇心と観察の大切さを語りかける。」(日本農業新聞 「四季」 2022年4月30日)
(門馬義幸)
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■佐藤和哉『〈読む〉という冒険 イギリス児童文学の森へ』
岩波ジュニア新書から発行された新刊です(990円)。第4章では「『不思議の国のアリス』――ウサギの時間と帽子屋の時間」を論じています。
著者の佐藤和哉さんは、協会の第15回研究大会(2009年)で「ルイス・キャロルと時代精神−科学・技術・帝国」と題した講演をされています。
(佐藤正明)
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■元祖反逆少女アリス
Macmillan Children's Booksから新しいアリス像が誕生した。Jeanne Willis著、Ross Collins画の絵本Alice's Adventures in Wonderland。謳い文句は「元祖反逆少女」The original REBEL GIRL。これまでのアリス像の中でいちばんお転婆ぶりをよく表している挿絵だろう。REBEL GIRLはおそらくベストセラーGood Night Stories for REBEL GIRLS(訳題『世界を変えた100人の女の子の物語』)を意識したもの。続刊Alice Through the Looking-Glassも6月に発売された。
(佐藤正明)
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■赤いドレスのディズニー・アリス
ディズニーのアリスというと水色のドレスを思い浮かべますが、昭和56年からすくなくとも5年間発行されていた<ディズニーランド名作えほん6>の『ふしぎのくにのアリス』(講談社)では、アリスは赤いドレスを着ています(表紙はアニメと同じ水色のドレスですが)。どんな経緯があったのでしょう?
なお、Mischmasch No.10(2008)掲載の「私のコレクションから」で門馬義幸さんがディズニーのアリスの赤い服について言及されています(pp.15-16)。
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■プログラミング本にアリスやバンダースナッチ
あるプログラミング本で、ファイルの読み書きのデータ・サンプルに以下のような記述を見つけました。『初めてのPHP』(David Sklar、オライリー・ジャパン)p.185からの引用です。

著者のデイビッド・スクラーさんはアリス・ファンでしょうか。
(佐藤正明)

■Aliceの子ども向けエディションが合本で発刊
原作のAlice's Adventures in WonderlandおよびThrough the Looking-Glassを子供向けに再話した版(adapted for very little folks from the original stories)はMacmillan社から何度か発刊されているが、今回この2冊を合本にしたThe Little Folks Editionが発刊された(2021年、256ページ)。13cm×10cmのかわいらしい版で、2話それぞれにテニエルの挿絵32枚がカラーで載っている。なお、1907年版の『不思議の国のアリス』のこの版だけ、アリスは赤いドレスを着ており、今回の版ではそれを踏襲している。
(佐藤正明)
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■『不思議の国のアリス』の新訳発行
『不思議の国のアリス』の新訳が洋書翻訳協会から出版された(金森美由紀訳、1,800円)。洋古書翻訳シリーズの1冊。原書をブックスキャナーで読み取ってテキスト化したものを、AI翻訳し、それを翻訳者が修正している。まだ文学の翻訳はAIには荷が重いようで、言葉遊びの翻訳ができていない箇所もある。
(門馬義幸、佐藤正明)

すみ くにかね訳・画『不思議の国のアリス』発売
舞台背景画の絵師すみくにかね氏の翻訳・挿絵になる再話『不思議の国のアリス』(新潮社、1,650円)が発売になった。新潮社図書編集室に委託した自費出版。
(門馬義幸)
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高橋康也・高橋迪訳『不思議の国のアリス : ヴィジュアル・詳註つき』新装版刊行
1988年に出版された河出文庫の高橋康也・迪訳『不思議の国のアリス』が改題して、上質紙使用もそのままに新装版で刊行された(河出文庫、880円)。表紙折り返しには訳者ふたりの紹介が付け加えられている。
(佐藤正明)
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【映像】Visual Media

■TVドラマで「不思議の国のアリス」にちなんだ台詞
デビッド・スーシェがポワロを演じる『名探偵ポワロ』第15話(第2シーズン第5話)「ダベンハイム失そう事件」では『不思議の国のアリス』にちなんだ台詞が出てきます。銀行家のダベンハイムが家から駅へ歩く間に失踪し、ポワロは自宅から出ずにそれを解決するという話です。22分たった頃に、容疑者であるローウェンがジャップ警部らにダベンハイム失踪について聞かれ、「ウサギの穴にでも落ちたんでしょ」と答えます。この話はYouTubeで見ることができます。
YouTubeへリンク
『名探偵ポワロ』は現在NHK BSプレミアムで再放送中で、この第15話は9月14日(水)ごろ放送予定です。
ちなみに、第2話「ミューズ街の殺人」では、あのガイ・フォークス・ナイト(11月5日)に事件が起こります。アリスが鏡の国の夢を見たのと同じ日ですね。
(栗田研、佐藤正明)

■オンライン配信講座「不思議の国のアリス〜叡智の迷宮へようこそ〜」
51コラボレーシンズ主催のオンライン講座「不思議の国のアリス〜叡智の迷宮へようこそ〜」が配信中。15名の講師による約9時間の講座。コンテンツ一式の視聴料は5,800円。
(株)51コラボレーションズへリンク

ディズニー・チャンネルのアニメ「アリスとふしぎのくにのベーカリー」
有料放送ディズニー・チャンネル(BS256)の番組です。映画「ふしぎの国のアリス」にインスピレーションを受けたアニメーションシリーズ。ひいおばあさんの魔法がかかった料理本を譲り受け、「ふしぎのくにのベーカリー」でお菓子やパン作りに奮闘するアリス。親友の白ウサギのファーギー、おかしな友達のハッティ、ハートのプリンセスのローサなど仲間たちと一緒に、食べ物は自分を表現することができ、友だちや家族を結びつける力があることを学びます。土曜・日曜の9:30から放送。
ディズニー・チャンネルへリンク

シュヴァンクマイエル監督の「アリス」がチェコ語・英語完全版Blu-rayで発売
ヤン・シュヴァンクマイエル監督の「アリス」HDニューマスターがチェコ語完全版・英語完全版同時収録でブルーレイ化。日本語字幕付き。
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【催し】Events

■特別展アリス―へんてこりん、へんてこりんな世界― (東京・大阪)
ロンドンのヴィクトリア・アンド・アルバート博物館で2021年12月まで開催されていたアリス展Alice: Curiouser and Curiouserが日本でも開催されています。
【東京会場】森アーツセンターギャラリー[六本木ヒルズ森タワー52F](2022/07/16〜10/10)
【大阪会場】あべのハルカス美術館(2022/12/10〜2023/03/05)
(過去の関連記事:ニューズレターDrink Me & Eat me No.151, p.6、No.152, p.6)
公式サイトへリンク

■ヒルトン東京「アリスのペパーミント気分なお茶会」
新宿・ヒルトン東京の1階「マーブルラウンジ」で『不思議の国のアリス』から着想を得た夏のランチ&スイーツビュッフェを開催(5/27-8/31)。予約はウェブサイトから。
ヒルトンへリンク

ブラジルでのアリス展
海外会員のAdriana Pelianoさん(ブラジル・ルイスキャロル協会会長)から、アリス展(7月5日〜29日)が開催されているとのメールが届きました。Adrianaさんご自身も企画に関わっています。『鏡の国のアリス』出版からほぼ150年を記念しての展示会で、「鏡を通り抜けるアリス」をテーマに世界中から選出された70人のアーティストの作品100点が紹介されています。日本人画家も建石修志氏、北見隆氏、ひらいたかこ氏の作品が展示されています。海外会員であるMark Bursteinさん(北米ルイス・キャロル協会名誉会長)も協力しています。
作品は以下のサイトで紹介されています。
(門馬義幸)
Alicenationsへリンク
Carrollsday2022へリンク

アリスの国の不思議なお料理会
ジョン・フィッシャー作『アリスの国の不思議なお料理』(開高道子訳)」のレシピを実際に創って、みんなで味わうお料理会「アリスの国の不思議なお料理会」が今年も7月4日(月)にGalleria Caffe U_U(ガレリア カフェ ユー )で開催されました。今回のメニューは以下の通りです。

  1. “こしょう”はもうたくさんスープ
  2. 二刀流きのこのパスタ
  3. アリスのパウンドケーキ「お飲みなさいスープ」添え
2010年にティーパーティから始まったこの会も今年で12回目です。今回は荒川区・文京区・千代田区の3区をまたいだケーブルテレビ「あらぶんちょ」の生放送で20分にわたり紹介されました。
(門馬義幸)
U_U 's blogへリンク

朝日カルチャーセンター新宿教室の講座「「アリス」の世界と好奇心」(9/17)
朝日カルチャーセンター新宿教室で9月17日(土)に講座「「アリス」の世界と好奇心〜不思議の国のルイス・キャロル〜」が開催される。講師は坂井邦嘉氏。Zoomウェビナーを使用した、教室でもオンラインでも受講できるハイブリッド講座です(講師は教室)。受講料は、会員 3,300円 一般 4,400円。他に設備費165円。
(栗田研)
朝日カルチャーセンターへリンク

【公演】Performances

■こども歌舞伎スクールで『不思議の国のアリス』をテーマにした寺子屋乙女かぶき『本朝不思議之國 夢逢姫』を上演
松竹・こども歌舞伎スクール「寺子屋」の寺子屋女子生徒による『本朝不思議之國 夢逢姫』が、3月20日・21日に歌舞伎座タワーの歌舞伎座ギャラリー木挽町ホールで上演された。『不思議の国のアリス』をテーマにした新作(脚本:戸部和久)。或州のお姫様・藍姫は許婚の信貴之助へのお嫁入りが恥ずかしくなって、一人で逃げ出し、出会った兎丹角丸(とにかくまる)を追いかけて不思議之國へ迷い込む。そこで帽子屋永休や三月鼠(みつきねずみ)、知恵者猫(ちえしゃねこ)、不思議の国の女王・朱雀王(すざくのおおきみ)などと出会う。
なお、この公演映像が歌舞伎座オンデマンドで5月8日まで有料配信れた。
(この記事は門馬義幸さんが谷中の古今東西雑貨店「イリアス」さんからいただいた情報をもとに作成しました)
寺子屋へリンク
公演レポートへリンク

■劇団かかし座の影絵劇『ふしぎの国のアリス』再演
影絵の名手「劇団かかし座」により2021年8月に横浜で上演された影絵劇『ふしぎの国のアリス』が2023年2月18日(土)に神奈川県の逗子文化プラザホールで再演される。俳優と影絵人形が共演する作品で、菊池寛・芥川龍之介共訳『アリス物語』を下敷きにしている。チケット発売は11月5日(土)から。下記サイトで前回公演のダイジェスト・ムービーを見ることができる。
(門馬義幸)
劇団かかし座『ふしぎの国のアリス』へリンク

【その他】Others

■スマホGoogle Pixcelの店頭POPにアリス
ヨドバシカメラで見つけたアリスです。スマートフォンGoogle pixelのPOP広告でEnjoy Photo in Wonderlandと銘打って、機種の特徴を説明するためにアリスが使われています。物陰で白ウサギが飛び出す瞬間を狙うアリスは「トップショット:決定的瞬間の撮影もおまかせ」、白バラを赤く塗るトランプの庭師は「ポートレート:背景のボケでお洒落な写真に」、いろいろな言葉を喋るチェシャ猫は「Googleレンズ:翻訳機能で外国語も怖くない」、暗い穴を落ちるアリスは「夜景モード:イン・アウトどちらのカメラも暗い場所をキレイに撮れる」。
(竹田洋子)

■東京ディズニーリゾート情報
☆ 東京ディズニーランドのファンタジーランドに2021年4月にオープンした新しいエリア「フォレストシアター」で、「ミッキーのマジカルミュージックワールド」のショーに「不思議の国のアリス」が登場します。
☆ 東京ディズニーランド35周年のデイタイムパレード「ドリーミング・アップ!」と夜のパレード「エレクトリカルパレード」に「不思議の国のアリス」が登場します。
(竹田藍)

岡山のスイーツ工房アリス
岡山のケーキ屋さん「スイーツ工房アリス -Alice-」(岡山市北区大和町)は、店内もラッピングもアリスの雰囲気にあふれています。店の場所はJR津山線で岡山駅から1駅の法界院駅のすぐそば。ケーキはオンラインショップでも購入できます。
(谷中の古今東西雑貨店イリアスさんから門馬義幸さんに届いた情報です)
スイーツ工房アリスへリンク

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