Drink Me & Eat Me Online(Spring, 2024)

これは日本ルイス・キャロル協会のニューズレターThe Looking-Glass Letterを補完するために設けられたページで、会員以外には非公開です。

【会員のニュース】Members' Activities

■不思議の画廊のアリス
日本橋大伝馬町のOtho Gallery(石倉ビル5F)で展覧会「不思議の画廊のアリス」が開催され、半那裕子さんが出展しました。会期3/1(金)〜3/17(日)(月休廊)12:00〜19:00。
(佐藤正明)
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■高橋洋子著『高橋五山の総合的研究』出版
会員の高橋洋子さんが、紙芝居創始者のひとり高橋五山の研究を集大成した『高橋五山の総合的研究:デザイン・絵雑誌・紙芝居』(風間書房、8,250円、340頁)を2月20日に上梓した。
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■Cheshire Cat Press限定出版2冊
Cheshire Cat Pressからアリス関連の書籍が2冊、それぞれ42部限定で出版されました。
PublisherのひとりAndy Malcolm氏は日本ルイス・キャロル協会の海外会員です。
Covering Alice: Magazine Covers 1864-2021(Cheshire Cat Press, 2023)
  Andy Malcolm - Publisher
  George Walker - Publisher
  Clare Imholtz - Introduction
  Terry O’Reilly - Foreword
1864年から2021年までに主に英語圏で発行された雑誌の表紙を飾ったアリスが紹介されています。日本の『赤い鳥』、『スタア』から『月刊絵本』、『月刊MOE』などのアリスの表紙も楽しめます。この本の制作に携わった上記4名のサイン入り豪華本で、亡くなったEdward Wakeling氏も資料を提供しています。
Alice’s Adventures in Advertising(Cheshire Cat Press, 2022)
  Andy Malcolm - Publisher
  George Walker - Publisher
  Dayna Nuhn Lozinski - Introduction
  Terry O’Reilly - Foreword
1897年から1996年までの広告で使われたアリスを紹介しています。日本のNECのオフィスプロセッサの広告も掲載されています。
(門馬義幸)

【出版物】Publications

■Alice in Wonderland Oracle カード
ニューズレター160号(Summer, 2023)でイタリアのイラストレーターPaolo Barbieriの挿絵になるAlice in Wonderlandを紹介したが、このジーンズをはいた十代のアリスのイラストをそのままオラクルカードにした「Alice in Wonderland Oracle カード」(Llewellyn Worldwide Ltd、3,604円)が5月8日に発売になる。128ページの英文ガイドブック付き。
(佐藤正明)
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■キャロル名言集その2
ニューズレター153号(Autumn, 2021)でキャロルの名言を集めた本を3冊紹介しましたが、今回さらに2冊紹介します。
(佐藤正明)
The Little Book of Alice : Wonderland's Wit & Wisdom (OH!、ハードカバー、192ページ、2020)
14.4cm×12.0cmのかわいらしい本。全体は6章に分かれている。Ch.1 謎かけと返答、Ch.2 人生の大問題と答え、Ch.3. 不思議の国のウィットと知恵、Ch.4 センスとノンセンス、Ch.5 言葉の奇妙なやりとりと教え、Ch.6 奇妙奇天烈。それぞれ、章題に合った引用が掲載されていて、順に読んでいってもおもしろいし、適当にサッと開いて読むのも楽しい。
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Alice's Wonderland Oracle(Amazon、ペーパーバック、100ページ、2021)
オラクルカードが大流行している。ウィキペディアでは「オラクルカードは、今の自分に必要なメッセージ(アドバイス)を受け取るためのカード」と説明されている。この本はカードではなく冊子だが、中扉を除き49枚のカードを綴じたような体裁になっており(表がオラクルで、裏がラッパを吹く白兎の絵柄)、無作為にページを開くと、アリス物語から抜き出した短い言葉が提示される。たとえば、The best way to explain it is to do it.
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■横浜人形の家 企画展「ALICE×DOLL ―不思議の国のアリスと人形―」の図録発売
《横浜人形の家》で2023/10/28-2024/01/28に開催された「ALICE×DOLL ー不思議の国のアリスと人形ー」の展覧会図録が、同館ミュージアムショップにて販売されている。B5判フルカラー54ページ、1,650円。
(佐藤正明)
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■「ただのトランプじゃないの!」
毎日新聞1月18日(木)朝刊1ページの「余録」に、米国共和党のアイオワ州党員集会(caucus)におけるトランプ前大統領の過半数得票に関連して、『不思議の国のアリス』第3章 A Caucus-Race and a Long Taleが取り上げられた。そして物語の最後にアリスが「ただのトランプじゃないの!」と叫ぶ一節も引用されている。
(佐藤正明)

■『児童文学の異界・魔界』でアリスに言及
白百合怪異研究会編『児童文学の異界・魔界』(てらいんく、2006年、2,200円)にはアリスに関する言及が数か所ありますが、まずは本書の随所に見られる研究会代表の舟崎克彦氏による挿画は、テニエルのアリスの挿絵を模したもので一見の価値があります。
神宮輝夫氏は論考「『フランケンシュタイン』の周辺」で、次のように紹介しています。

巻末の「付録 12人への5つの質問」の中では、白井澄子氏が質問Q1「芸術分野(文学・絵画・映画など)において、怖い、不気味、違和といった「怪異な感覚」を抱いた作品があるか?」で次のように答えています。
(門馬義幸)
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【ウェブサイト】Web Site

■量子実験「量子チェシャネコ」
「ナゾロジー」というサイトで、粒子の性質だけを粒子の質量から分離する量子実験「量子チェシャネコ」を紹介しています。

(栗田研)
ナゾロジーへリンク

【催し】Events

■「不思議の国のアリス展」開催(4/17〜)
出版160周年記念「不思議の国のアリス展」(企画制作:東映株式会社)が開催されます。
テニエルの挿絵原画と、その後3人の画家によって彩色された挿絵が一堂に会し、マクミラン・アリスの原画約250点が日本初公開になります。
★横浜高島屋(4/17〜5/6)8階ギャラリー
★大阪高島屋(5/9〜5/29)7階グランドホール
★名古屋松坂屋美術館(8/3〜9/22)
高島屋へリンク

【映像】Visual Media

■「アリスとふしぎのくにのベーカリー」でアリスが鏡の国へ
ディズニージュニアとディズニー・チャンネルで放送しているアニメ「アリスとふしぎのくにのベーカリー」は第2シーズンに入り、第31話「かがみのくにのふしぎなおちゃかい/さかさまバターケーキ(The Looking Glass Leap / Backwards Buttercake)」で、ついにアリスたちが鏡の国に入りこむ。銀の女王が教えてくれたレシピでは作り方も材料の名前も逆さまになっている。
(佐藤正明)
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■『不思議の国のロンリ劇場』
『ロンリのちから』という論理的思考の醸成をテーマとした高校講座が隔週(金)午前11:00〜11:10にNHK Eテレにて、放送されている。この番組の最後の1分間に「不思議の国のロンリ劇場」として題して、テニエルの挿絵をモチーフとしたアニメーションが放送されている。過去の放送は、下記で視聴することが可能。スマホでのアクセスはそこから「放送回 2次元コード」に飛ぶと便利。
(安井泉)
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【その他】Others

■チェシャ猫柄のTシャツ
Ovie StudioでTシャツとロングTシャツをレイヤードしたデザインのプルオーバーで、チェシャ猫をプリントしたものを発売中。ヘビーウェイトの天竺コットン生地の半袖と長袖のカットソーを重ねたデザイン。送料無料で販売価格17,600円。
(栗田研)
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■マクミラン・アリスのランドセル
オンラインストアの大丸松坂屋で2025年の新入生に向けて、英国マクミラン社発行の『不思議の国のアリス』『鏡の国のアリス』をベースにしたブランド「マクミラン・アリス」のランドセルを注文受付中。内装は初版オリジナルの挿絵のデザイン。付け替え鋲や付属の白うさぎのチャームが可愛い。ピンク、ラベンダー、ブルー、ワインの4色。税込み99,000円。
(佐藤正明)
大丸松坂屋Online Storeへリンク

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