これは日本ルイス・キャロル協会のニューズレターThe Looking-Glass Letterを補完するために設けられたページで、会員以外には非公開です。
■寺嶋さなえさんが『花とハーブに囲まれたイギリスの物語』を上梓
『発見! 不思議の国のアリス 鉄とガラスのヴィクトリア時代』の著者・寺嶋さなえさんが4月3日が新刊『花とハーブに囲まれたイギリスの物語』(彩流社、2,420円)を上梓されました。15編の物語に出てくる植物に焦点を当て、ストーリーを楽しむとともに、咲き誇る花やハーブの知識を得ることのできる〈ちょっと変わった〉案内書。取り上げられている作品は『ピーターラビット』『不思議の国のアリス』『秘密の花園』『トムは真夜中の庭で』『さくら通りのメアリー・ポピンズ』『時の旅人』など。
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(佐藤正明)
■劇作家ヘンリー・サヴィル・クラークのミュージカル『Alice in Wonderland』がケント大学で再現上演
1886年、劇作家ヘンリー・サヴィル・クラークは、原作者ルイス・キャロル本人から正式な許可を得て、『Alice in Wonderland』のミュージカル版を制作しました。そして2020年、その歴史的な舞台がケント大学にて再現上演されました。その公演がYouTubeにアップロードされています。このクラーク版ミュージカルは、小説とは異なる視点から、キャロルがどのようにアリスを描こうとしていたのか、また当時の観客に何を伝えたかったのかを読み解く手がかりとなる、貴重な作品です。今年の協会ティーパーティでも一部を映写してみんなで楽しみました。なお、このYouTube情報はDrink me and Eat meの2022 Autumn号でもお知らせしています。
YouTubeにリンク
なお、このミュージカルの台本の翻訳が大久保ゆう訳で青空文庫に掲載されています。
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(西出愛)
■NHK-BS「世界ふれあい街歩き 900年の大学の街 オックスフォード」
5月13日NHK-BSで標記番組が放送された。43のコレッジから成るオックスフォード大学。それぞれの歴史と伝統をもつコレッジをめぐり、学生に夢を与える眺望、ルイス・キャロルゆかりの場所を見て、卒業試験に式服で臨んだ学生たちや式服店で服装ルールの厳しさを聞く(撮影2025年1月)。
NHKの放送内容にリンク
(佐藤正明)
■映画『スイート・イースト 不思議の国のリリアン』の監督インタビュー
ルイス・キャロルの『鏡の国のアリス』をアメリカの政治状況に置き換えた不思議なファンタジー映画『スイート・イースト 不思議の国のリリアン』の監督ショーン・プライス・ウィリアムズのインタビューの記事が下記サイトにあります。
インタビュー記事
(栗田研)
■『不思議の国でアリスと -Dive in Wonderland-』出版情報
8月29日公開の劇場アニメーション『不思議の国でアリスと -Dive in Wonderland-』のノベライズとコミックが出版になる。
『小説 不思議の国でアリスと -Dive in Wonderland-』(角川文庫、猫屋敷のあ著、814円)2025/8/25発売
『不思議の国でアリスと -Dive in Wonderland-(1)』(角川コミックス・エース、792円、えの・あやめゴン太・studio HEADLINE著)2025/8/26発売
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(佐藤正明)
■ギジェルモ・マルティネス『アリス連続殺人』
2023年刊のミステリ。ギジェルモ・マルティネス『アリス連続殺人』(扶桑社文庫、1,540円、和泉圭亮訳)。スペイン最高の文学賞、ナダール賞を受賞! 碩学の名探偵 セルダム教授、再臨。ルイス・キャロルの喪われた日記をめぐる奇怪きわまる死の連鎖の謎に挑む!
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(門馬義幸)
■Scott McKowen挿絵Alice's Adventures in Wonderland
Sterling社が2005年に出版したAlice's Adventures in Wonderlandは、挿絵をグラフィック・デザイナーのScott McKowenがスクラッチボードで描いている。白板の上に黒いインクを塗った画材の表面をナイフで薄く削って絵を描く手法で、色をつけるときは出来た絵をスキャンしてデジタルで彩色する。この書籍は表紙絵がカラー、本文挿絵がモノクロのスクラッチボード・アート。
(佐藤正明)
■トム・デミジョン『黒いアリス』
角川文庫で1976年に邦訳が出た『黒いアリス』については、楠本君恵さんがミッシュマッシュ第4号(2000)で「『黒いアリス』――パロディを生む『アリス』の要素」として論じている。この作品については邦訳が出る7年前に翻訳家の伊藤典夫さんがミステリマガジン1969年9月号の「ミステリ診察室」の欄で詳しく紹介している。その評論が、2025年4月25日に発刊された『伊藤典夫評論集成』(国書刊行会、22,000円、1412ページ)に再録された(pp.723-726)。
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(佐藤正明)
■カフェ・ユー「アリスの国の不思議なお料理会」
文京区のガレリア カフェ・ユーで今年も「アリスの国の不思議なお料理会」が開催された。ジョン・フィッシャー『アリスの国の不思議なお料理』から今回の再現レシピは
・バタツキパン蝶プディング
・三月兎のミルクつぼ煮
・“コーカスレース”用ごほうび
場所:ガレリア カフェ・ユー(文京区小日向、東京メトロ丸ノ内線「茗荷谷駅」より徒歩4分)
日時:7月9日(水)19:00〜
参加費:3,000円+カフェオーダー
定員:8名
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(佐藤正明)
■京成バラ園で今年もアリスがテーマの催しを開催
関東最大級バラのテーマパーク「やちよ京成バラ園」でイベント「クイーン オブ ハートのツリーキャッスル」が開かれた。開催期間は2025年4月19日(土)〜6月15日(日)で期間中は無休。バラの見頃は5月上中旬〜6月上中旬。詳細は公式サイトで。
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(門馬義幸)
■ヒルトン東京でプティ・ブーランジェリー「アリスのお茶会」
ヒルトン東京で、4月25日より「不思議の国のアリス」の物語から着想を得たパンが主役のアフタヌーンティー『プティ・ブーランジェリー「アリスのお茶会」』を開催。9種類のパンに加え、物語でもアイコニックな「ドリンク・ミー」やスイーツも登場。
会場:バー&ラウンジZATTA(ヒルトン東京2階)
期間:2025月4月25日〜8月中旬を予定
時間:11:30〜20:00(予約は11:30〜/14:30〜/18:00〜の3部制)
料金:平日6,000円、土・日・祝日6,700円
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(門馬義幸)
■寺子屋乙女かぶき『本朝不思議之國 夢逢姫』上演
「松竹・こども歌舞伎スクール寺子屋」で歌舞伎や日本舞踊を学んできた女子生徒に向けた試みとして、2022年に「寺子屋乙女かぶき」と銘打ち、『不思議の国のアリス』をベースにした『本朝不思議之國 夢逢姫』が上演されたことは、本欄のNo.156(Summer, 2022)で紹介した。本作品は2023年に脚本、演出の一部を変更した形で上演され、2025年3月8日には3回目の令和六年度成果披露発表会が歌舞伎座ギャラリー木挽町ホールであった。次回は2026年3月に新しいメンバーを迎えて第4回『本朝不思議之國 夢逢姫』の発表を行う予定とのこと。
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(佐藤正明)
■パズルボックス「アリスの不思議な箱」
クラウドファンディング型の電子商取引事業を行なっているKibidango社が、Cluebox(クルーボックス)というストーリー仕立ての新感覚パズルボックスのひとつ「アリスの不思議な箱」を海外から導入するプロジェクトを勧めている。このパズルは何層にも組み合わされており、この箱を開けるには、全てのパズルを論理的思考に基づいて解き明かさなくてはならない。 パズルでありながら、脱出ゲームのような面白さも味わえるとのこと。詳細はリンク先で。
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(門馬義幸・カフェユー)