Drink Me & Eat Me Online(Winter, 2020)

これは日本ルイス・キャロル協会のニューズレターThe Looking-Glass Letterを補完するために設けられたページで、会員以外には非公開です。

【会員のニュース】Members' Activities

■雑誌「AERA English」2019 Autumn & Winter(9/30発売、朝日新聞出版、998円)に「全国巡回展 開催中!『不思議の国のアリス』を読む」(pp.68-71)が掲載されています。安井泉訳・注『対訳・注解 不思議の国のアリス』(研究社)から第1章、第7章、第11章の一部を対訳で紹介。図版のイラストや写真はすべて「不思議の国のアリス展」で展示されているもの。(再掲)
https://www.amazon.co.jp/dp/B07W47GWGD/

■すみだ郷土文化資料館で10/5〜12/1開催された企画展『教育紙芝居の出発 ― 今井よね・高橋五山・松永健哉』に会員の高橋洋子さんが協力しました。高橋五山が手掛けた「不思議の国のアリス」の紙芝居も展示されました。
https://www.city.sumida.lg.jp/smph/sisetu_info/siryou/kyoudobunka/index.html

■Lewis Carroll's Alice in Wonderland Illustrated by Harry Furniss(Cheshire Cat Press, 2019)by George Pastic (design), Andy Malcolm (editor), George Walker (technical support)
海外会員のAndy Malcolmさん、Mark Bursteinさん、Edward Wakelingさんがかかわった本が42部限定版で出版されました。『シルヴィーとブルーノ』と『シルヴィーとブルーノ・完結篇』の挿絵で知られるHarry Furnissが挿絵を描いている『不思議の国のアリス』です。この出版企画はAndy Malcolm氏がGeorge Pastic氏と7年前に立ち上げたものですが、Pastic氏の死亡により中断していました。このたびGeorge Walker氏の協力を得て、出版にこぎつけました。以下の寄稿・再録が載せられています。
・Mark Burstein: Introduction
・Harry Furniss: Recollections of Lewis Carroll (from The Strand Magazine Vol.XXV (February, 1908))
・Edward Wakeling: An Uncomfortable Collaboration

※なお、Harry Furniss挿絵のマスマーケット版『不思議の国のアリス』については以下のものがあります。
Alice's Adventures in Wonderland (Evertype, 2016)
https://www.amazon.co.jp/gp/product/1782011358/
当協会海外会員のSelwyn GoodacreさんとEdward Wakelingさんが序文を書いており、その文末にHarry Furnissのアリスの挿絵が使われた版の履歴も付けています。
(門馬義幸、佐藤正明)

■マーティン・ガードナー/ルイス・キャロル著『詳注アリス 完全決定版』(高山宏訳、亜紀書房、5,280円)発売。
The Annotated Alice: 150th Anniversary Deluxe Edition (2015)の翻訳。注付き『アリス』の150周年記念豪華版。さまざまな画家が描いた100枚以上の挿絵も収録。
北米ルイス・キャロル協会名誉会長で当協会海外会員でもあるマーク・バースタインさんが本書の補訂(Expanded and Updated)を担当しています。
訳者の高山宏さんは「訳者あとがき」で「何回も訳しているのを見て、以前使った訳を流用などと見当をつけてひとこと皮肉を言ってやろうと思っていた諸君、御免。一回毎ゼロからの新訳。」と述べ、アリスの翻訳の苦労と楽しさを語っています。また、「何箇所かの原文解釈について有益なご指摘をくださった日本ルイス・キャロル協会理事の佐藤正明氏にも感謝を。」と書かれています。
https://www.amazon.co.jp/gp/product/4750516228
(佐藤正明、門馬義幸)

■講演会「ことばと文化の饗宴――『不思議の国のアリス』をめぐって――」(日時:2020年1月16日(木)16:50〜18:20)
安井会長が西南学院大学文学部英文科主催の標記講演会で講演します。英語の語法やヴィクトリア女王時代の文化についてもいろいろお話しする予定とのこと。
講師:安井泉(筑波大学名誉教授、日本ルイス・キャロル協会会長)
会場:西南学院大学中央キャンパス2号館4階407教室(福岡市)
http://www.seinan-gu.ac.jp/campusmap.html
参加:どなたでも参加可能、入場無料、申込不要
http://www.seinan-gakuin.jp/news/news_detail.html?docid=7931

■2019年3月例会で発表した佐藤正明「ナンセンスのビジュアル表現」が「宇宙気流」第93号(SFM同好会、2019/12/19発行、送料込み500円)に掲載された。冬のコミックマーケットでも12/30に販売される。

【出版物】Publications

■ディズニー ゴールデン・ブック・コレクション『ふしぎの国のアリス』(シェット・コレクションズ・ジャパン、699円)。歴史あるディズニー絵本〈ゴールデン・ブック〉からアリスの日本語版が発売になりました。(再掲)
https://www.amazon.co.jp/dp/B07Y4MW48K/
(佐藤正明)

■Chris Riddellの楽しい挿絵がついたThe Hunting of the Snark (Macmillan Children's Books)がペーパーバックでお目見えしました。ハードカバーは2018年刊。

https://www.amazon.co.jp/dp/1529006953
(佐藤正明)

■Charles Santore画, Alice's Adventures in Wonderland: The Classic Edition (Applesauce Press, 2017)は新刊ではありませんが、巡回中の「不思議の国のアリス展」で原画が展示されているチャールズ・サントーレの挿絵入り(アリス展では『不思議の国のアリス』第6章までがサントーレの作品です)。大型本のきれいな挿絵は迫力があります。そして見開きよりも大きい挿絵が3枚収められています。「ウサギの穴を落ちていくアリス」はページ3枚分が縦に折りこまれています。「へんなお茶会」と「トランプの行列」は共に4ページ分が左右に折りこまれています。原文は出版社により7章構成に短縮化されています。(再掲)

https://www.amazon.co.jp/gp/product/1604337117
(佐藤正明)

■今福龍太「ボルヘス『伝奇集』――迷宮の夢見る虎」(慶應義塾大学出版会、2,200円)V章「夢見られた私」で、『鏡の国のアリス』第4章のアリスの夢を見る赤のキングをとりあげて、ボルヘスの短編「円環の廃墟」を読み解いている(pp.133-138)。
https://www.amazon.co.jp/dp/4766425626/
(佐藤正明)

【催し】Event

■演劇「改変 不思議の国のアリス」が大阪難波サザンシアターにて、2019年12月21日〜22日にが上演されました。『不思議の国のアリス』の言葉遊びやユニークなキャラクターをモチーフに、70歳のアリスが不思議の国に迷い込みます。
https://stage.corich.jp/stage/104466
(竹田洋子)

■Pinpoint Galleryグル−プ展「のぞきあな展」(会期:12/9(月)〜21(土))。28名の作家がピンホールから覗く世界を描くグループ展が渋谷区神宮前のピンポイント・ギャラリーで開催。イラストレーターひらいたかこさんはのぞき穴から“アリスを見る”趣向の作品を出展。
http://www.pinpointgallery.com/

■「不思議の国のアリス展」が神戸を皮切りに松本、横浜、福岡、静岡、名古屋、新潟と全国7会場を巡回中。福岡会場と静岡会場の詳細が公表された。会場限定の展示もあるので気になる方は要チェック!
★福岡会場★
会場:福岡市美術館
2019年12月3日(火)〜2020年1月19日(日)
※休館日:毎週月曜日・12月28日〜1月4日(ただし1月13日(月・祝)は開館、翌14日(火)は休館)
http://www.alice2019-20.jp/outline/fukuoka/
★静岡会場★
会場:静岡市美術館(静岡市葵区紺屋町17-1葵タワー3階)
2020年2月1日(土)〜 3月29日(日)
※休館日:毎週月曜日(ただし2月24日(月・祝日)は開館)、2月25日(火)
http://www.alice2019-20.jp/outline/shizuoka/

【映像】Visual Media

■NHK Eテレ「てれび絵本」でマザーグースのアニメを放送(12/23(月)〜27(金) 午前8:50〜8:55)。ひらいたかこさんの『ディア マザーグース』(架空社)と『マザーグース・ショーケース』(東京創元社)をもとにアニメ化したマザーグースが日替わりで放送された。
https://www4.nhk.or.jp/tv-ehon/

■放送大学「Walking with Writers」第13回「All on a Summer Day: Charles Dodgson Goes Boating in Oxford」
これまでもニューズレターNo.135 (Spring, 2017)やキャロル通信(2019/06/22)で紹介している標記授業がBSでまた放送される。
内容:オックスフォード大学クライスト・チャーチの数学講師であったチャールズ・ドッジソン(筆名ルイス・キャロル)が、同僚の娘である
   少女をモデルに『不思議の国のアリス』を書いた背景に触れながら、キャロルの優れた言語感覚や風刺・ユーモアについて概観する。
講師:ステュウット・ヴァーナム-アットキン(ナレーター・役者・作家)、井口篤(慶應義塾大学准教授)
放送日時:BSキャンパスon(BS232)2020/1/6(月)6:00-6:45am/BSキャンパスex(BS231)2020/1/6(月)9:45-10:30pm
※翌週の第14回はナンセンス詩に焦点をあて、キャロルやエドワード・リアを取り上げる。

【食品】Food

■鉄入りウエハース 鉄の国のアリス(ヘルシーフード、14枚入り、チョコ味)。

ヘルシーフード株式会社のページ
(門馬義幸)

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