これは日本ルイス・キャロル協会のニューズレターThe Looking-Glass Letterを補完するために設けられたページで、会員以外には非公開です。
■ブラジルの海外会員Adriana Pelianoさんの著書
日本ルイス・キャロル協会会員(海外会員)で、ブラジル・ルイス・キャロル協会会長のAdriana Pelianoさんから著書"AI-CE Looking-Glass"が届きました。「A new Alice was born in 4th July!」と題し、7月4日に発行された本です。『鏡の国のアリス』をイメージした本です。(門馬義幸)
様々な顔かたちの人形たちがアリスに扮して鏡の国の旅をします。人形は動かぬ存在ですが、見る人の目には生きているかのように動き出します。キャロルが原文で提案しているdream, pretend, reality, impossible,などの要素を引き出して新しいイメージのAl・CE Looking・Glassが生み出されました。キャロルが与えた一塊のイメージをバラバラにしてたくさんの鏡に映し出すと一瞬にして新しい画像に変わる――それはまるで万華鏡を見るようです。「もしアリスが黒猫ではなくて白い猫とおしゃべりしたら?」などの絵がかわいく美しいというだけでなく、論理的でしかも想像力豊かな作者を感じることができます。(木場田由利子)
ブラジル・ルイス・キャロル協会の作品紹介ページへリンク
■半那裕子さんが「第91回独立展」に出展
六本木の国立新美術館で10/16〜28(休館日10/22)に開催される「独立展」に、半那裕子が今年もアリスをテーマにした作品を出展します。
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半那さんのこれまでの作品はこちら
■『世界童話名作全集』にアリス収録
『児童世界文学全集』(全24巻)の第1巻『世界童話名作集』(偕成社、昭和43年11月1日発行、浜田廣介、さし絵:池田かずお)を入手しました。この中の一編が『ふしぎの国のアリス』(pp.155-204)です。「刊行のことば」に「長く愛蔵いただけるように紙質・印刷・造本ともに最高のものにし、この種の出版物の決定版としました」とあるように、発行後、半世紀以上過ぎても、美本の状態を保っています。池田かずおの描くアリスのさし絵も独特なもので、一見の価値があります。この本の「はじめに」には「この一冊には十九世紀の名だかい作家の名作童話十八編をおさめました」と書かれています。小原俊一氏の『日本におけるCHARLES LUTWIDGE DODGSON 関係文献目録 第1版』(1991年)によれば、1959年10月12日に偕成社から同じ内容の本が発行されています。私が入手した本は昭和43年(1968年)発行ですから第2版になるはずですがその記載がないのは、初版発行後9年経ったので、全集を若干改装したようです。(門馬義幸)
■『おんなのこのめいさくだいすき』にアリス収録
一度は読みたい名作全25話を集めた『ウキウキたのしい おんなのこのめいさくだいすき』(ささきあり著、星谷ゆき絵、西東社、1,320円)を本屋さんで見つけました。第1話が『ふしぎの くにの アリス』(pp.4-15)です。(門馬義幸)
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■朝日新聞の教育紙面で『不思議の国のアリス』を紹介
朝日新聞で毎週水曜の朝刊に掲載されている教育紙面「明日へのLesson」で、6月6日は「第1週:ブック」に「多彩な世界観 大人も夢中に『不思議の国のアリス』」が取り上げられた。『不思議の国のアリス』の内容から、作品誕生の経緯、翻訳の難しさ、ルイス・キャロルの年譜まで簡潔に記載されている。インタビューで協会員の楠本君恵さんは、日本で最初の単行本は1910年刊の「愛ちゃんの夢物語」で、日本語訳の多彩さは世界トップレベルだと答えており、楠本君恵訳の論創社版『不思議の国のアリス』が紹介されている。また、日本ルイス・キャロル協会設立者のひとり門馬義幸さんについて、アリスの世界を愛するコレクターで、数え切れないほどのアリスグッズや本を集めてきており、なかでも挿絵に注目し、「これからも多彩なアリスが描かれるだろう」と期待を寄せる、と紹介されている。(竹田洋子)
■「今に生きるラスキン展」開催
キャロルが美術、建築および美について師事したラスキンをテーマにした展覧会が開催されています。
会場:大阪大学中之島センター4階展示室
会期:9/20〜10/20(10:30〜17:00)
入場無料
大阪大学中之島センターへリンク
■ミュージカル「ALICE」
11月に東京・大井町で「ALICE THE MUSICAL」の公演があります。以前上演された作品の再演(バージョンアップ?)かと思います。
公演日:11/7(木)〜11/9(土)
会場:きゅりあん大ホール
出演者:田中夢羽、池上季実子、ROLLY、土屋アンナ、吉田要士、河相我聞
他地区の公演:
愛知公演 11月24日(日)14:00開演 刈谷市総合文化センターアイリス
青森公演 11月 4日(月)18:30開演 リンクステーションホール青森
12月 大分、岐阜、熊本
1月 大阪、香川、鹿児島、長崎、静岡、和歌山
(戸苅泰子)
公演の詳細
■幻想奇術空間シンビーボックス公演
パフォーマンスユニット「「幻想奇術空間シンビーボックス」の第1回公演「〜黒いメルヒェン〜 つむじ風街の月光楼」が9/13〜15に浅草九劇で行われました。マジック、ダンス、歌、演劇を融合させた舞台で、その中で「不思議の国のアリス」「赤い靴」「眠り姫」「人魚姫」、寺山修司の「義眼」などをモチーフにした演目がありました。
(栗田研)
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■「群論序説 不思議の国のアリス」公演
演劇集団サイコスの「群論序説 不思議の国のアリス」の公演が7/12〜17までザムザ阿佐谷で行われました。キャストから見ると、アリス以外に、日本人の登場人物も出てくる話のようです。
(栗田研)
公演紹介にリンク
■「水曜日のアリス 東京」移転
「不思議の国のアリス」モチーフのお菓子、アクセ、雑貨を扱っている「水曜日のアリス」の原宿店が新宿のマルイアネックスに移転して、売り場を拡張しました。(門馬義幸)
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■アリスのプレイングカード2点
ネットのマジックショップ「ストリートマジシャン」でアリスのプレイングカードを2種発売しています。(栗田研)
●Gothic Alice Wonderland(2,420円)
日本のメーカーStraight Playing Cardsが製作したゴシック・タイプのプレイングカードです。
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●Bicycle Disney Alice in Wonderland Playing Cards(2,000円)
US Playing Card Co.が製作したディズニー・アリス柄のプレイングカードです。
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■アリス・モチーフのメガネ
眼鏡店「執事眼鏡 eyemirror」では、『不思議の国のアリス』をモチーフにしたメガネのモデルを販売しています。フレームを購入するとカードミラーが貰えます。キャラクター・グッズも出しています。東京に2店舗、大阪に1店舗あります。(栗田研)
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